ー 世界で勝つためのポテンシャルがファインディにはある
インタビュイー
西澤 恭介さん
事業企画室 室長
大学卒業後2社の経験を経て、2005年リクルートキャリア(現リクルート)に入社。2011年にグローバル事業の立ち上げのためホールディングスに出向。インドネシア法人の立ち上げ、シンガポールヘッドの後、中国・インドネシア企業の買収後のPMIで社長を務める。2018年7月にSansanにジョインし執行役員として事業企画、CS、ISなど複数部署を兼任。2023年7月より、ファインディに入社をし、事業企画室の室長に就任。
人生における貴重な「時間」というものを、自分のWillに捧げるべく、転職を決意
― まずは、西澤さんのご経歴を教えてください。
西澤 2000年に大学を卒業後、衣料系の専門商社に新卒で入社をしました。
その後小売企業に転職し、本部スタッフとして各店舗のオーナーの方に対して経営指導を行う等の仕事をしていました。そして、2005年にリクルートキャリアに入社をしまして、営業及び営業マネージャーの仕事に6年ほど従事した後、グローバル事業の立ち上げのためホールディングスに異動をしています。ホールディングスでは、インドネシア法人の設立やシンガポール拠点のヘッドを経験した後、中国・インドネシア企業の買収後のPMIで代表を務めました。
このような海外での仕事を4年ほど経た後国内に戻ってきまして、アライアンス周りの責任者等を3年務めています。前職のSansanに入社をしたのは2018年でちょうど私が40歳になるタイミングでした。Sansanではインサイドセールスやカスタマーサクセスといった、いわゆる顧客対応系の組織の責任者を務めたり、事業企画室の立ち上げ、新規プロダクト及び事業の責任者など幅広く経験をさせてもらいました。そして、今のファインディに至るという経歴です。
― 幅広く様々な領域や職種をご経験されてきていらっしゃいますが、キャリア形成の軸となっている点は何かありますか?
西澤 高校生あたりから、グローバルで活躍できる人材になりたいと漠然と思ってはいました。
高校生なので、単純に「国内だけじゃなく海外でも活躍できる人ってかっこいいな」程度のものでしたが(笑)。でも、事実としてこの想いが私の土台になっていると感じます。
大学時代には1年半ほど米国に留学をしていましたし、新卒で入社をした専門商社も英語を使った仕事がしたいという理由で選んだ部分がありました。リクルートに入社をした際も、最初は国内での仕事をしていたわけですが、必ずどこかで海外に出るチャンスは来ると思っていました。
そのタイミングで自分が選ばれるように、日々仕事に向き合っていた感覚です。
また、これは元々持っていた軸ではなく、私自身のキャリアを振り返った時の気づきでもあるのですが、元リクルートの藤原和博さんがよく記事等でお話しされていらっしゃる「3つのキャリアを掛け算して100万分の1の人材になる」という考え方を知った時に強く共感しました。
これは、100人の中で1番を取れる領域が3つ存在していることで、100万分の1の人材となり希少性の高いキャリアを作ることができるという話です。
私にも3つの柱があります。1つ目は「営業」です。私が入社した当時のリクルートは、前職でトップセールスを獲得していたような方々の集団でした。そのような環境でトップを取れれば「自分は強い営業である」と自信を持って言い切れると感じたことも、リクルートに転職をした理由の1つになっています。
2つ目は「マネジメントや経営」です。2社目に経験をした小売企業での経営指導や、リクルート時代の海外法人設立や拠点経営を通して、この領域の力をつけてきました。
そして3つ目は「グローバル」です。これは先にも述べた通り、リクルートに転職をした際にもチャンスがあると信じていた部分でもあり、実際に様々な経験をさせてもらった結果、力をつけることができたと考えています。
このように、私自身が強みと言える領域を3つの柱として持てていることは、振り返っても非常に良いキャリアを歩んでこれていると感じています。
― リクルートから前職であるSansanに入社をされ、執行役員まで務められていらっしゃったわけですが、今回の転職はどのようなきっかけがあったのですか?
西澤 Sansanには優秀な人材が豊富に揃っています。だからこそ私のWillとSansanのフェーズを考えた時に、そろそろバトンを渡した方が自分自身にとってもSansanにとっても良いのではないかと考えたことがきっかけでした。
チームスポーツを経験された方であればわかるかと思うのですが、対戦相手や試合の状況によって選手を変えたり、フォーメーションを組み直したりすることは当たり前ですよね。
会社組織も同じで、成し遂げたいビジョンやミッションに向かうために、フェーズによって登用すべき人材が変わるべきだと私は考えています。若手の方であれば、それによって新たな機会が生まれ、成長するわけです。このような考えのもと、そろそろ私以外のメンバーに機会を提供した方が良いのではないかと思っていました。
加えて、私のWillの部分をお話すると、私はカオスな環境でチャレンジし続けたいタイプなのです。Sansanのような比較的大きな組織であっても、もちろんたくさんのチャレンジができるわけですが、それ以外の業務も当然増えます。組織が大きくなればなるほど、意思決定のプロセスが複雑化したり、社内の調整業務が増えたりと、良い意味で組織になっていくわけです。
会社が成長するということはそういうステップを一歩ずつ登っていくことに他ならないわけですが、私がビジネスパーソンとして活躍できる時間は無限にあるわけではありません。
人生における貴重な「時間」というものを、自分自身がやりたいことに没頭できていない状態で消費してしまうことはもったいないことです。だからこそ、今回は自分の想いを大事にしたいと考え、転職することを決意しました。
世界で勝負できるサービスを、純粋で邪心のないメンバーと作り上げられる環境が決め手に
― 西澤さんのご経歴やキャリアの軸、そして今回の転職に至った経緯は理解できました。様々な選択肢があったかと思いますが、そもそも西澤さんとファインディの出会いは何がきっかけだったのですか?
西澤 今回の転職については、人材紹介等の求人サービスは使っていません。
今までお世話になった方々とお話をする中で、私の想いにフィットしそうな会社をご紹介いただき、いくつかの会社と接点を持たせてもらいました。
ファインディと出会ったのも、リクルート時代にお世話になった方からの紹介でした。その方にSansanの卒業報告という形でお会いさせていただいた際に、私の想いを伝えたところ「閃いた会社があるんだけど、1回話を聞いてみない?」とお繋ぎいただいたのが、ファインディの河島さんでした。
河島さんも元リクルートで、Indeedアメリカに駐在経験があるなど海外で働かれていたこともあり、盛り上がったことを覚えています。その後、代表の山田さんを含めたランチの機会を設けていただいたり、扇谷さんなどの役員陣ともお話をさせていただきました。
― ファインディを選ばれた理由はなんだったのですか?
西澤 3つあります。
1つ目は「会社や事業が何のために存在しているか」に共感ができたことです。いわゆる会社のビジョンやミッションの部分です。
ファインディには「挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる。」というビジョンがあります。そして「つくる人がもっとかがやけば、世界はきっと豊かになる。」というコンセプトがあります。これらは私の中で非常に共感できるものでした。
私も45歳になりまして、これからのビジネスパーソンとしての人生を、未来を作るこれからの世代の方々ために使いたいという気持ちがあります。私たちの今があるのは、自分たちの親の世代や、さらにその前の世代の方々が、戦後という過酷な環境の中で主に製造業を通して日本を復興し、貯金を作ってくれたからだと思っています。
ただ、私たちの世代はまだそういったものを残せていない気がするのです。今の時代は、ソフトウェアに移行しています。ChatGPTが登場すれば、即座に世界中の人々がそれを活用できる時代になりました。過去の歴史を振り返っても、これだけの変化が起きている時代はそうありません。
だからこそ、時代の変化に追いつき、次の世代に貯金を残せるような仕事に携わりたいと考えた時に、ファインディが掲げるビジョンやコンセプトが魅力的に感じました。
2つ目は「グローバル」という要素です。グローバルで勝つためには、まだこの世に存在しない価値を作り出さないと難しいと思っています。人の真似事をしているだけでは、おそらく難しいと思います。日本の多くの企業は、海外で流行っているサービスやプロダクトを輸入していることが多いと感じています。やはり、それだけでは先が見えないと思っています。Sansanの名刺管理というマーケットは、国内はもちろん海外にも存在しませんでした。だからこそ、これからの展開で世界を変えられるかもしれないという希望を与えてくれます。
ファインディも同じです。例えばFindy Team+が手がけている「開発生産性の可視化」というマーケットは、まだ存在しません。それに私はとてもワクワクします。自分たちの力で風を起こし、その風をどれだけ大きくできるかを世界規模でチャレンジできる。ここに魅力を感じました。
最後になりますが、3つ目はやはり「人」です。結局どれだけ素晴らしい世界観やプロダクトを持っていても、それらを扱う人が魅力的でなければ難しいと思っています。
入社前にファインディのメンバーとお話させてもらった時に、彼らの純粋さや邪心のなさを感じられたことは私にとって非常に大きかったです。そういうメンバーの集まりだからこそ、先ほどのお話でも挙げましたが、自分のポジションに固執せず、柔軟にフォーメーションチェンジをしながらビジョンの実現に邁進できる。こんな組織で私も一緒にチャレンジしたいなと率直に思えたことが決め手になりました。
健全な危機感を常に持ちながら市場の信頼を積み重ねていくということが非常に大事なテーマとなる
― 実際にファインディに入社されたことで感じる伸び代はありますか?
西澤 入社して約1ヶ月が経過しました。事業企画室という新たな組織を作ってもらい、この1ヶ月は俯瞰をしてファインディのどこに伸び代があるのかを見極めることに時間を使いました。
結論、伸び代はとてつもなくあると感じています。
事業面で言えば、既存事業の伸び代はもちろんですが、新規事業の種が数多く存在していることに驚きました。事業を立ち上げる上でまず大事なことは、顧客がどのような課題に直面していて、それが解消できるとどのような影響をもたらすのかを解像度高くイメージすることだと思っています。その顧客の声、つまり優秀なエンジニアの方々や企業の声がファインディにはとてつもない量で集まっているのです。
これは、ファインディがいかに市場から信頼されているかの証明でもあると感じました。
プラットフォーマーとして成長を志す上で、次なる事業の種がこれだけ存在していることには、大きな可能性を感じます。
組織面においては、まだ100名を超えた規模だからこそ、試行錯誤しながら進んでいる面が多いです。4つの事業を並行して成長させているので、横の連携により生み出されるシナジーなど、まだできてはいないものの確実に見出せる部分も多く存在しています。
― ファインディの今のフェーズを西澤さんはどう捉えていますか?
西澤 今このタイミングで何をやれるかが勝負だと思っています。
ファインディが手がける事業はどれも成長していますし、市場の中でも良いポジションを獲得できていると思います。ただ、ファインディがこれだけ伸びているからこそ、そこに目をつけて参入してくる企業はこれから必ず出てくると思うのです。大企業の参入もあり得ると思います。
私自身、規模の大きな会社で仕事をしてきた経験もあるので、彼らの優秀さは理解しています。
ファインディは今でこそ先行者利益があるので猶予はありますが、そこに胡座をかいていると一気に追いつかれてしまう可能性もあります。そういった意味で、健全な危機感を常に持ちながら市場の信頼を積み重ねていくということが非常に大事なテーマになると捉えています。
このフェーズを経験できること自体が、非常に面白いと感じます。他社の追随を許さず、一気に突き抜けられるかの勝負ができるこのタイミングは、他のベンチャーでなかなか味わえるものではないので、ワクワクしています。
― 最後に、西澤さんが今後ファインディでチャレンジしていきたいこと、そしてファインディをこのような会社にしたいという想いを教えてください。
西澤 私自身がチャレンジしたいことで言えば、ファインディを海外で勝負できる会社に育てることには拘っていきたいと思っています。既存の事業はもちろん、まだ世の中に存在しない新たな価値を生み出す事業を創造し、世界で勝てる会社にしたいと思っています。
そして、ファインディのサービスやプロダクトがエンジニアの皆さんにとって「なくてはならないもの」になっている状態を目指していきたいです。日常的にファインディのサービスを使っている状態、例えばオンライン商談をするのであれば皆さんがZoomを使うようなものです。
エンジニアの皆さんが、新しいものを生み出しイノベーションを起こす時に、必ず起点となる存在。日常の中で必ず利用するものであり、アクセスすると、そこから何かが始まる。
ファインディにアクセスすると知りたいことが手に入る。一緒にものづくりができる人と繋がることができる。そういった理想を一歩ずつ形にし、真の意味で存在感のある会社にファインディがなれると良いなと思っています。
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